| 犯人のいない殺人の夜 東野圭吾 | |
 犯人のいない殺人の夜 東野圭吾 |
なんとも謎めいたタイトル。 東野圭吾さんの短編集で、七つのストーリーが入っていますが そのどれもに犯人がいないのです・・・。確かに殺人事件は起こっているのですから犯人はいるはずなのですが。 夏ごろフジテレビで「東野圭吾ミステリーズ」が放送されていましたが、その中でも紹介されていた表題作「犯人のいない殺人の夜」「小さな故意の物語」「さよならコーチ」などがこの本に収められています。ドラマをご覧になられた方も、文字で読むとまた違ったスリルが味わえること間違いなしです。 また、放送はされていませんでしたが、この本の中の「踊り子」というお話も読み終わったあと「うわぁ・・・何これ〜」と言ってしまうほど、まさに「犯人がいない殺人」なのです。 読むたびに思います。「東野圭吾さんはすごい」。 ミステリーの中に、人間の心理や葛藤をうまく織り込んであって、ふと自分に置き換えてのめり込んでしまっている私です。 |