Leaf倶楽部 私の選んだおいしいお店へ戻る

泉仙 

<場所>

 京都市北区紫野大徳寺町4 大慈院内

<こんなところ>

http://kyoto-izusen.com/

次女の学校のPTA向けイベントでいただいたお昼ご飯です。
精進料理である「鉄鉢料理(てっぱつりょうり)」をいただきました。
鉄鉢とは、僧が食物を受けるために用いた鉄製の丸い鉢のことだそうです。
遠くインドに始まり、日本へは奈良時代に伝わり、托鉢の僧が用いたと言われています。
そんな歴史深い鉄鉢に美しく盛り付けられた季節を感じるお料理をたっぷり堪能させていただきました。
     
お座敷の食卓に並んでいたのは、赤いお鉢に入れられた煮物、揚げ物、酢の物、和え物の数々。
そして自家製わらびもち。席についてすぐ運ばれてきたお抹茶と共に、食前にいただきました。 
こちらはお鍋。と言っても、土鍋でもなければ金属でもない、防水加工された和紙のような不思議なお鍋でした。
とても寒い日でしたので、こんな一品は嬉しい♪身も心も温まるメニューでした。
こちらは、梅の甘露煮を天ぷらにしたもの。
真っ赤な梅干は見ただけでもじわっと唾液が出そうですが、これは口に入れた途端「甘い!」という声が出るほど。
酸っぱいと思ったのに、甘い!そんな楽しい裏切りのある一品。おいしかったです。
これはうまく写真が撮れていなくて申し訳ないのですが、かぼちゃやしいたけ、とうがらし(辛くなかった)などの天ぷらです。
しいたけの天ぷらをいただいて、また驚き!甘辛く煮たしいたけの天ぷらだったのです。
家でしいたけを天ぷらにするときは、生のまま使うので、こんなふうにいただくのは初めて。天つゆを付けなくてもそのままで十分おいしくいただけました。
小さな六角形のかわいい器にはいっていたのは、里芋と菊菜のあんかけ。
あんかけも寒い日にはとても嬉しいお料理ですね。
里芋がほくほくして、あんかけのお味も薄味で、お出汁を大切にする京都らしさを感じる一品でした。
デザートのシャーベットとイチゴ。シャーベットの色と「京都」というイメージからお抹茶の味かなと思って一口・・・。なんと、紫蘇の風味がほんのり。またまた驚きのデザートでした。
以上のメニューに、炊き込みご飯とお吸い物が付いているコースでした。
精進料理・・・と聞いて「物足りないのでは」なんて思っていたけれど、なんのなんの、おなかいっぱいですっかり身体も温まりました。本当においしかったです。托鉢の僧のお食事の何十倍も豪華なんだろうなぁ・・・
すべていただいたあと、器を重ねていくと・・・
こんなふうにきれいに重ねられるんです!!
まるでマトリョーシカみたいですね。最後の最後までお楽しみがありました。
旬の食材を使ったおいしいお料理、本当にご馳走様でした。