 限りなくシンプルに豊かに暮らす |
曹洞宗徳雄山建功寺住職、枡野俊明（ますのしゅんみょう）さんの著書。
この方の著書を読ませていただくのは2冊目です。
前回読ませていただいた「禅 シンプル生活のすすめ」と同様、この本にも毎日を幸せに生きるヒントがいっぱい詰まっていました。
物がたくさん溢れている世の中、情報もシャワーのように降り注いでいます。
指先ひとつで、買い物ができる、明日の天気も最新ニュースも知ることができる、連絡を取りたい人にすぐつながる、好きな曲を聴ける・・・。
便利で、楽しくて、豊かなはず。それでも「悩みがひとつもない」と言える人はいないですよね。
本当の幸せって、きっとそういう「便利」とか「豊か」ということだけではたどり着けないものなんでしょう。
この本で枡野俊明さんが「心のメタボ」という言葉を書いておられます。
欲望を止められない、満足を知らない心のことを言うのだそう。
ともすれば「便利」とか「豊か」とは対極にあるものが、実は幸せに気づかせてくれるキーなのかなと思います。
この本を読み進めるごとに、ひとつひとつの言葉がす〜っと体に染み込んで、とても穏やかな静かな気持ちになっていきました。
そして改めて「あぁ・・・私ってなんて幸せなんだろう」と思えました。
それでもまた毎日を過ごしていく中で、うまくいかないことがあるとき、失敗したとき、ついてないことが続くとき、心が波立ってしまうかもしれません。
そんなときはまたこの本を開いて、こまめに心のメタボを解消したいと思います
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