第三十二番札所 緻山 観音正寺 2015.08.15現在 (滋賀県近江八幡市安土町) | |
観音正寺は山寺で標高432.9メートルの繖山の中腹にあります。お寺への参道は3つあり、表参道で有料の山道で中腹の駐車場まで登り、そこから440段の石段を登ります。正面からは、1200段の石段を登ります。裏参道もあります。 | 中腹の駐車場から440段の石段は不揃いでありやぶ蚊も多く、かなりしんどい参道です。 |
石段の途中には、このような札が一定間隔に20枚ほどあり、この内容が、なかなか良いものです。読みながら登りますと440段も苦にならない?ですね。 | そして、お寺の境内の到着。素晴らしい景色で、守山、草津まで見渡せます。 |
お寺の入り口には、仁王像が並びます | |
観音正寺は、聖徳太子がこの地に来臨された折、「これぞ霊山なり」とおぼしめしになり、太子自らが千手観音の像を刻み、堂塔を建立されたのが起源とされています。太子が近江国に創建された十二箇寺中の随一の寺院として、湖東地方に勢威を振るっいたとのこと。しかし、応仁・文明の乱に際し、近江国守護職・佐々木六角氏がこの山に居城を築いたため、寺は兵乱に罹ったり、山麓に移されたりするなど苦難の路を辿ることとなった。 その後、永禄十一年(1568)、織田信長により六角氏が滅ぼされたため、慶長二年(1597)、再び山上に堂塔が営まれることとなったが、往時をしのぶべくもなかったようです。 上の写真は本堂で、1993年に失火で焼失しており、現在の本堂は2004年に再建されたものです。 http://www.kannon.or.jp/ |