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日本の七十二候を楽しむ
先日、12月21日は二十四節気の冬至でした。
カボチャを食べて、柚子湯で温まったという方も多いと思います。
そしてこの先、小寒、大寒と暦が進んで行きます。
そんな二十四節気の間にある、七十二の季節と、そのときの旬の食べ物や行事などについて詳しく書かれた一冊です。
今の今まで、七十二候というものを意識して過ごしたことがありませんでした。
美しい言葉。四季の移り変わりがよくわかる言葉。想像したら思わず笑みがこぼれる、かわいい言葉。
例えば、二十四節気の啓蟄には、「蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)」や「桃始めて笑う」「菜虫蝶と化す」という候があるんです。
どの言葉も、春を持ちのぞんでいる木々や虫たちの様子がよく伝わってきます。
昔の人は、ちょっとした風の変化や雲の動きにも、虫や鳥たちの声にも、敏感に目を凝らし耳を傾けて、農業に役立てたり四季を楽しんだりしたのだなぁと思います。
きっと暖かな春を待っていたのは、虫や鳥たちだけでなく人間もですよね。
私もこの本を読みながら、初めて春の兆しが表れる頃の「東風凍を解く(とうふうこおりをとく)」という候が待ち遠しいと感じました。
七十二候の紹介に添えられた、優しいタッチとみずみずしい色使いの挿し絵もとっても素敵な本です。
身近に置いて、より一層季節を心と体で楽しみたいです。