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 暗黒女子
4月に公開された同名映画の原作です。
物語の舞台は、名門女子高。
美しいゴシック様式の修道院を改装した校舎。
そこに通う美しい女生徒たち。
その中でも特に美しく、皆の憧れでもある白石いつみが校内で亡くなった。
手にすずらんの花を握りしめて・・・。
白石いつみが会長を務めていた文学サークルでは、副会長の澄川小百合は「新会長」となり
定例会を開くことになった。
参加者はサークルメンバーの6名。
1人ずつ自作の小説を朗読していく。小説のテーマは「いつみの死について」。
徐々に白石いつみとメンバーとの関係が明らかになるが、その内容は食い違いが多々あり、メンバーの間には不審な空気が流れる。
そんな中、ラストの朗読者・澄川小百合の口から明かされた物語は、皆が耳を疑うような衝撃的な事実だった。
 
「暗黒女子」・・・タイトルを聞いただけでものすごく不穏な空気を感じるのですが
読めば読むほど、恐ろしく、謎めいて、そして最後に出る言葉は「こわ〜」。
ブラックさが見事すぎて、怖いんだけどなんだか笑えてくる・・・という感じです。
美しい女生徒と、恐ろしい思惑。
一見無縁と思われる組み合わせが、なんともうまくミックスされて、ついつい先を読みたくなる魅力的な物語になっているなぁと思いました。
美しいからこそ、実は恐ろしいとわかったときのギャップがすごい。
最後の1ページ、最後の行まで、楽しませていただきました。