 クローズド・ノート |
教育大に通う堀井香恵は、マンドリンサークルの活動や文房具店でのアルバイトをしながら大学生活を送っていた。
ある日、一人暮らしの部屋のクローゼットの隅に、以前の住人が忘れていったと思われる一冊のノートを見つけた。
人のものを勝手に見ることに一抹の罪悪感も覚えながらも、そっとノートを開くと、以前の住人「真野伊吹」の日記であることがわかった。
伊吹の仕事上の悩みや恋の悩み、体の不調。様々な思いと葛藤しつつも毎日を全力で生きる姿が伝わってきて、香恵はいつしか伊吹に共感し、憧れ、自分と伊吹の姿を重ね合わせていくようになる。
平凡だった大学生活が徐々に輝きを増していく。そんな中、香恵に訪れる偶然の出会いが、奇跡の出会いであることを知らされることとなる。
2007年に映画化された作品です。
古本屋さんで偶然手に取った一冊。（それほど古い本ではないですが）
「あぁタイトルだけは聞いたことあるなぁ」って軽い気持ちで買ったのですが・・・
読み終わって、しばらく余韻に浸ってしまいました。すごく感動しました・・・。
会ったこともない真野伊吹という女性に共感している堀井香恵ちゃんに私が共感したというか・・・。
真野伊吹さんの日記の続きが気になって気になって仕方ないこの頃でした(笑)
少し哀しいのだけれど、でも温かくて希望が湧いてくるエンディングに、「あぁ・・・明日からもがんばろう！」と思えました。
たまたま行った古本屋さんで目に留まったこの本は、香恵ちゃんがたまたま見つけたノートのように、とても大切なものになりました。
本棚がいっぱいになったら中味を厳選して、手元に置いておきたいもの以外は手放すことにしているのですが、このところ読む本はどれも手放したくないものばかりでどうしようかと思っています。この本もそんな一冊。素敵な物語に出会えて嬉しいです。
もう一回読もうかな(笑)
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