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人間失格 生田斗真さん主演で映画化され、今月公開の「人間失格」
青森の大金持ちの家に生まれたが、モルヒネ中毒で廃人同様だった大庭葉蔵の手記をもとに 描かれた太宰治の世界。
昨年公開された、松たか子さん主演の「ヴィヨンの妻」
酒癖も女癖も悪い、どうしようもない夫を、懸命に支える若く美しくたくましい妻の物語。
ラストの「私達はただ生きていさえすればいいのよ。」という妻のセリフが印象的。
そして、教科書にも出てきた「走れメロス」
牧人メロスは、人を信じられなくなったという暴君ディオニスに親友を人質として預け 「3日後の日没までに戻ってくる」と約束をした。妹の結婚式を済ませ、メロスはひたすら走る・・・。

太宰治の作品を読んで、次から次へと溢れてくるような文章にすっかりひきこまれてしまいました。
何かを説明するときの比喩表現も、「あぁわかるわかる!」とうなずいてしまうような
ずばり的中!っていう表現なのです。
晩年の作品は、常に「自殺」が頭にあるような物語が多いです。
もがいてももがいても、希望の光が見えなかったのでしょうか・・・そんな思いが作品に投影されている気が します。
それでも「走れメロス」は「人を信じること」がどんなに難しく素敵なことかを改めて感じられる作品です。
「走れメロス」の本には他にいくつか物語が入っていますが 「富岳百景」というのが好きです。富士山の景色を書いてあるのですけど、季節によって、時間によって、 場所によって違って見える、実に様々な富士の姿が描かれています。
一度読んでみてくださいね。
走れメロス
ヴィヨンの妻