おもしろ本 コーナー
お気に入りの本があれば「amazon.co.jp」を通じ購入もできます!
紹介コーナの 本のタイトルをクリックして下さい。リンクしています。

Leaf倶楽部 おもしろ本のコーナーのTOPへ

Leaf倶楽部 TOPページへ戻る


   「ひと」として大切なこと
ノートルダム清心女子大学で30年以上も続く、渡辺和子シスターの「人格論」という講義をテープに撮りそれを文章に起こした本です。
大学の講義なので難しい専門用語も出てきますが、シスターの厳しくも優しい語り口がそのまま本になっていて
心にスッと染み込んでいくようでした。
科学技術が進歩し、人間に取ってかわるロボットが登場したり、「クローン」という言葉もしばしば聞かれるようになった今、
「ひと」として「人格」として生きていくためにはどうしたらいいのか・・・かけがえのない人生を自分らしく自由に生きるヒントの数々が
書かれています。
先ほども書きましたが、大学で集中講義として行われている「人格論」という講義は実に30年もの長きにわたって行われているもの。
シスターは毎年その内容を、その年に合うように少し改めたりしておられるようですが、それでもシスターが伝えたいことは30年前から
少しも変わっていないのだなと感じます。
どんなに時代が変わっても、科学が進歩しても、「ひと」として大切なことは変わらないですし
またシスターのようにクリスチャンであっても、そうでなくても、ひとつの「人格」として生きていくべきだということは皆に与えられた使命だと
思いました。
大きなこともできないし、他の人と比べたら劣っていることばかりだし、いまだに「私って大人げないなぁ」と思ってしまうこともあるのだけれど、私は「私」という人格を受け入れて生きて行っていいんだな・・・と勇気をいただいたようで、嬉しい気持ちになりました。
実は、読み終わったあと、またすぐに1ページ目を開いて読んでしまいました。
シスターの温かさが病みつきになってしまったかな・・・(笑)
できることなら、この「人格論」という講義、実際に聴かせていただきたいです。