 嫌われる勇気 |
テレビなどでも紹介され、ご存じの方も多くおられるかと思います。
フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラーの思想がわかりやすい形で書かれた一冊です。
遅まきながら、私も読んでみました。
この本は初めから終わりまで「哲人」と「青年」の２人が真剣な、熱い議論を繰り広げる構成になっています。
「世界はどこまでもシンプルであり、人は今日からでもすぐに幸せになれる」と説く「哲人」に対し 「そんなことは絶対にない！」と断固反論する「青年」。
青年は昔から、優秀な兄と比べられて育ち、大人になった今でも自分に自信が持てずにいるのです。
優秀な友人、人気者の友人、自分の周りには自分よりも幸せそうな人ばかり。
それが「今日からあなたもすぐに幸せになれる」なんて信じられないのも無理はありません。私も青年の気持ちが痛いほどわかります。
青年は次々に哲人に疑問や質問をぶつけ、時には感情を露わにして、
哲人に「私の考えは間違っていた」と言わせようとするのですが・・・ この本を読んで、私には「嫌われる勇気」がまだまだ足りないことに気が付きました。自分が考えても仕方がないこと、悩んでも何も解決しないことにとらわれがちなのだなと思います。
「世界は、そして人生はとてもシンプルなもの」という哲人の理論は頭では理解したつもりです。
あとは実践できるかどうか・・・。
「勇気」を持って、さらにシンプルに自分らしく生きていけるよう実践していきたいと思います。
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