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 ホセ・ムヒカの言葉
ウルグアイ第40代大統領ホセ・ムヒカの数々の名言が集められた本です。
古びた小さな家に奥様と何匹かの愛犬と暮らし、愛車は1987年製のフォルクスワーゲンビートル。
執事も家政婦も雇っていない。議場ではサンダルを履いてノーネクタイといういで立ち。
給料の90%を慈善事業などに充て、残りの10%で生活をしている・・・
「大統領」のイメージとはおおよそかけ離れたムヒカさん。
世界で最も貧しい大統領と呼ばれていたそう。
でも彼は「私は貧しいのではない。質素なだけです。」ときっぱり。
そんなムヒカさんの名言の中で一番衝撃的なのは、2012年のリオ会議でのスピーチ。そのなかでムヒカさんは昔の賢者たちの言葉を引用しました。
「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。」
この言葉にはなんだかどきっとしました。
今あるものを長く大切に使うこと・・・日本人の「もったいない」「足るを知る」の精神に共通する考えだと思います。
とことん使って、ものが寿命を迎えたとき「ありがとう」と感謝して手放す。そんな当たり前のことを、ものが溢れている現代では忘れがちです。
ムヒカさんは言葉だけでなくご自身の生活を持って、本当の豊かさを教えてくれている気がします。
80歳になるムヒカさんは現在は大統領の任期を終え、上院議員の一人として引き続きウルグアイの国民のために尽力されているそうです。
大統領時代から今も変わらず国民から支持されているムヒカさんの、屈託のない笑顔が強く心に残っています。