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プラチナデータ 東野圭吾
プラチナデータ
3/16ロードショーの同名映画の原作です。
国民全ての遺伝子情報を国が管理し、犯罪が起こったとき現場に残された指紋、血液、毛髪などから犯人を割り出すというシステム。最も合理的とも言える捜査方法だが、このシステムを構築してきた神楽龍平がある連続殺人事件の犯人を突き止めようとすると、コンピューターがはじき出したのはなんと彼自身の名前だった!
身に覚えのない殺人。しかしシステムは完璧のはず。
神楽は迫り来る捜査網をかいくぐり逃亡を続けながら、システムの裏にあるとんでもない秘密と事件の真実を突き止めていく・・・。

全国民のDNA情報を登録する、そしてそれが犯罪捜査に使われる・・・なんて考えたこともないですが、著者の東野圭吾さんによると「これはほんの少しだけ未来の日本」の話なんだそうです・・・。
DNAと言えば親から子へ引き継がれるもので、身長や髪の質、運動神経など、「あぁ確かに引き継いでる」と実感することも多々ありますよね。性格や考え方、趣味なんかもDNAが関係してるのでしょうか?
この物語の主人公「神楽龍平」は初め「人間の一切は遺伝子情報に組み込まれているんだ」と天才科学者らしい言葉を言っていますが、次第にその考えを変えていきます。人と人との絆、誰かを大切に思う気持ち、遺伝子だけでは語り尽くせない神秘が人間にはあるんだ・・・物語を読みながら神楽龍平と一緒にそんなことを感じていった気がします。(かなりのめり込んで読んでしまいました。)どんなに科学が進歩しても、人の想いは簡単に解明できるものではありませんよね。だからこそ、想いが伝わったときとても温かい気持ちになれるのだと思います。
映画では神楽龍平を「嵐」の二宮和也さんが演じています。
バラエティ番組では他のメンバーに鋭いツッコミを入れて笑いを誘っているニノですが、クールでそして熱い「神楽龍平」をどんなふうに演じているのか楽しみで、公開が待ち遠しいです。