 リバース |
平凡なサラリーマン・深瀬和久は、学生時代からコーヒーが好きで、その豆や淹れ方にはかなりのこだわりを持っている。
ある日自宅の近所で「クローバー・コーヒー」というコーヒー専門店を見つけ、それ以来足繁く通うようになる。
そのクローバーコーヒーで、越智美穂子という女性と出会い意気投合し、平凡だった深瀬の生活は一気に華やぎ始める。
そんな時、「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文があろうことか美穂子のもとに届く。
これはどういうことなのかと問う美穂子を前に、深瀬の頭には3年前のある事故が浮かび上がった。
告発文は、3年前の親友の死のことを言っているのか・・・。あれは事故であり自分は人殺しなどではない・・・。
様々な思いが巡る中、真相を確かめるべく、深瀬は亡き親友の故郷を訪ね同級生たちに会って話を聞き、
親友の生きた足跡をリバースして（遡って）行く。
「イヤミス」・・・読んだあとイヤな気分になるミステリーと言われている湊かなえさんの作品です。
今までに何冊か読ませていただきましたが、どれをとっても確かに「イヤミス」(笑)
今回の「リバース」も、最後のページで「えぇっ！」と声が出てしまうほど、ものすごくだまされた気分でした。
最後にこんな事実が待っているとは・・・。本当に脱帽です。
現在同名タイトルでテレビドラマでも放送中ですね。
本を読むまではドラマは見ないでおこうと、録画したまままだ一話も見ていません。
聞くところによると、原作とドラマはラストが違っているとのこと。
原作のラストも衝撃的でしたが、ドラマのラストはどんなことになるのか・・・楽しみに録画を見てみようと思います。
|