サスペンス/推理小説 コーナー
本の題名
感 想
容疑者Xの献身 弁当屋で働く花岡靖子のもとに、別れた夫が会いにやってきた。
いつまでもしつこくつきまとう夫と口論になり
靖子は娘の美里とふたりで夫を殺害してしまう。
靖子に想いを寄せる隣人「石神」は靖子親子を救おうとあらゆる手立てで警察の捜査を撹乱する。
その驚くべき方法とは・・・?

先日公開された同名映画の原作です。
「ガリレオ」こと湯川学先生が大活躍の小説。今回は石神が湯川先生の大学時代の同期という設定。
警察が調べても謎が解けない石神のトリックを
友人の湯川先生が鋭い観察力で見抜き、解決します。
湯川先生のセリフを読むと福山雅治サマのお顔が浮かんで
かっこいい・・・とつぶやいてしまいます。
それにしても、好きな人のためにここまでできるのかと石神に感服してしまうと同時に

そんなトリックを考えつく著者の東野圭吾さんにも感動です。
「白夜行」「手紙」も読みましたが東野圭吾さんの作品はいつも驚きの連続です。
ブレイブ・ストーリー(上) 小学5年生のワタルはテレビゲームが大好きな普通の男の子。親友のカッちゃんといつもゲームの話題で盛り上がっている。近所の建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がり、ワタルとカッちゃんはその正体を確かめようと夜中こっそり現場へ出かける。だがそこで会ったのは幽霊ではなくビルのオーナーとその娘だった。そんなある日となりのクラスに転校生ミツルがやってきた。成績優秀、美少年のミツルにはとても悲しい過去があった。そんな自分の運命を変えるため、ミツルは建設途中のビルにある要御扉(かなめのみとびら)から広大な異次元「幻界(ヴィジョン)」へと旅立った。そしてワタルにも予期せぬ出来事が・・・。父・明がワタルと母を捨てて家を出て行くと言うのだ。悲しみに暮れる母を見てワタルはどうしてもこの運命を変えたいと思った。そしてミツルと同じように要御扉から「幻界」へ旅立った。
幻界のどこかに住む運命の女神に会い、お願いすればこの悲しい運命を変えることができる・・・その一途な思いを胸にワタルは長い旅を続ける。だが女神に会って運命を変えることができるのはたった一人だけ。ワタルはミツルよりも先に女神の元に着き、悲しい現実を変えることができるのか・・・。
ワタルが旅立った「幻界」はまるでテレビゲームのようでありながら、とても現実味を帯びている。北と南に分かれて対立する大陸、多種多様な民族間の差別、憎しみや欲望、友情や愛情・・・様々な人たちに出会い、いくつもの困難を乗り越え、、物語の初めのワタルよりも何倍もたくましくなっていく姿が感動的。死闘の末ワタルが最後に出した結論に思わず涙してしまいました。どんな運命にも立ち向かっていく勇気をもらった気がします。
ブレイブ・ストーリー(中)
ブレイブ・ストーリー(下)
白夜行 東野圭吾 1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺害された。警察の調べで次々に容疑者が浮かぶが、結局容疑者を特定できないまま事件は迷宮入りする。被害者である質屋の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂はそれからなんの接点もないままそれぞ
れの人生を送る。二人の周りで起こる恐ろしい犯罪・・・だが、何も「証拠」が残っていない。誰もが質屋の殺害事件を忘れ去った、19年後・・・殺害事件の取調べに関わった一人の刑事が二人のすぐ近くまで迫っていた。刑事は殺害事件の真相を知り、容疑者を逮捕できるのか・・・!


最後まで一気に読んだと感じです。桐原亮司と西本雪穂・・・二人は接点がまったくないのに目を閉じると二人が一本の線でつながっているような・・・。19年に渡り事件を追い続けている刑事笹垣の執念にも脱帽。思いがけないラストにドキドキしっぱなしでした。
ル−ブル美術館の館長ジャック・ソニエ−ルが死体で発見された。
その死体はとてつもなく異様な状況で、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な素描「ウィトルウィウス的人体図」を真似て横たわっており、体には何かの模様が血で描かれてあった。
館長と会う約束をしていたハ−ヴァ−ド大学教授ロバ−ト・ラングドンと、館長の孫娘であり、暗号解読官であるソフィ−・ヌブ−は、死体に秘められたメッセ−ジを少しずつ解き明かしていく。
それは館長が孫娘に託した誰にも知られてはならない重大な秘密であり、孫娘にしか解くことのできない綿密に計画された暗号だった。


モナリザ・最後の晩餐などあまりにも有名な絵画の裏側にはあまり人に知られていない様々な物語があることがわかりました。本物のモナリザや最後の晩餐は見たことがないけれどいままでに何度もテレビや本で目にしている有名な絵画。よく見ているつもりで全然見ていなかったと痛感しました。
ジャック・ソニエ−ルの残した暗号を、危険を乗り越えあらゆる角度から解いていくロバ−トとソフィ−。一緒に解いているつもりで読んでいました。難しいのは暗号だけではありません。ふたりを取り巻く登場人物たち・・・一体誰が味方で誰が敵なのか、誰が本当に信用できるのか、見極めが難しい!最後までドキドキハラハラの連続です。
2006年5月公開の同名タイトルの映画では本物のル−ブル美術館での撮影が行われたとか・・・。その映像も楽しみです。
火車 宮部みゆき 遠い親類にあたる和也の頼みで彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった休職中の刑事本間俊介。何の手がかりも残さず、突然失踪した関根彰子・・・捜査の糸口をさがすうち、もう一人の関根彰子の存在が明らかになる。主人公の本間俊介といっしょになってひとりの女性の足取りを追っている
気分になり、時間を忘れてついつい先を読みたくなる一冊です。
R.P.G 宮部みゆき R.P.G....ロ−ル・プレイング・ゲ−ム。インタ−ネット上で全くの他人同士が、父・母・姉・弟の4人家族になって会話を展開していく。そんなゲ−ムを通してある殺人事件の真実が明らかに・・・。物語の結末には、あっと驚くような事実が待っています。最後の最後で「え?そうだったの?」と思わずつぶやいてしまうはず。
主人公を後藤真希さんが演じてテレビでも放送された作品です。
宮部みゆき特集
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