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聖女の救済
聖女の救済 真柴義孝が自宅で毒殺された。発見者は愛人の若山宏美。
前日から北海道の実家に帰っていた義孝の妻、綾音には鉄壁のアリバイがあった。女性刑事 内海薫は綾音に疑いの目を向けるが綾音の凛とした美しさに魅かれる草薙刑事は、どうしても綾音が犯人だと思えず、事件はなかなか解決の糸口が見えなかった。そこで登場するのが「探偵ガリレオ」。湯川学は、コーヒーを飲んで亡くなったというこの事件に自宅の浄水器が絡んでいるのでは・・・と仮説を立てるがその仮説は理論的には考えれられても、現実的には有り得ない「虚数解」・・・
内海薫の女性ならではの視点と 湯川学の天才的な推理で事件は徐々に真相を見せていく。
テレビドラマで、柴崎コウさんが演じていた内海刑事が出てきて読んでいて頭の中はすっかりドラマの世界が広がっていました。内海刑事のちょっとそっけない語り口や、湯川先生の「理論的でないものはきらい」という性格も読みながら想像できておもしろかったです。今回のトリックはほんとうにびっくりです。こんなことができるのか・・・と。湯川先生さすが!と拍手を送りたくなりました。