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しゃべれどもしゃべれども
緊張すると思うように言葉が出ない若きテニスコーチ。
口下手が元で失恋してしまった女性。
関西弁で生意気に話すのでクラスの中で孤立してしまっている小学生。
あがり症でマイクの前ではうまく話せない野球解説者。
彼らが「うまく話す方法」を学びにやって来たのは、まだまだ無名の若い落語家・今昔亭三つ葉。
三つ葉は「落語を教えることはできるがうまく話す方法なんて教えられない」と突っぱねるがなぜだか彼のところに通い詰める、年齢も性別も立場もバラバラの生徒たち。
彼らは果たしてうまく落語を覚えられるのか。
そして「話す」ことへのコンプレックスはなくなるのか・・・。
 
先月初めて落語の独演会に行った私に、妹が貸してくれた本です。
物語は主人公「今昔亭三つ葉」の語りで進んでいき、その語り口はまるで落語を聴いているよう。
テンポがよくて、しゃれが利いてて、オチで笑える・・・そんな展開です。
「話す」ということは私もすごく苦手。登場人物たちの気持ちがよく分かります。
「落語」を通じて深まっていく彼らの友情、それぞれがもがきながら悩みを乗り越えていく姿に共感できましたし、ちょっぴりキュンとするシーンもあって、ホロッとくるシーンもあって、本当に素敵なお話でした。
妹は「もう古本屋さんに持って行こうと思ってた」なんて言っていたけれど、いえいえそんなことはさせません!
また読み返したいと思う本なので、妹が要らないなら我が家の本棚で預かろうかと思っております。
何年か前に国分太一さんが主演で映画化もされているようなので
そちらも観てみたいと思いました。レンタルショップに行かなくちゃ〜♪