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 螺鈿迷宮
チーム・バチスタのスキャンダルから一年半後、東城医大の落ちこぼれ医学生・天馬大吉は、幼なじみで新聞記者の別宮葉子からある依頼を受けた。
「碧翠院桜宮病院に潜入して、ある人の足跡を調べてほしい」。
老人介護施設、ホスピス施設、そして寺までが揃う碧翠院桜宮病院に医療ボランティアをして入った天馬大吉はそこで入院患者の不自然な死に立て続けに遭遇し、自らも負傷するというアクシデントに見舞われる。
この病院で一体何が起こっているのか、この病院は何を隠しているのか、天馬大吉は、厚生労働省の白鳥圭輔と共に真実を暴いていく。
 
2014.1〜3月にされていたドラマの原作本です。
舞台は原作もドラマも碧翠院桜宮病院という海岸沿いの病院なのですが、田口・白鳥コンビが主人公のドラマと違い、原作では天馬大吉という医学生が語る物語となっています。
また、この病院での登場人物、行われている違法な医療行為なども、原作とドラマではかなり違っていました。
2つの物語を読んだようで、ちょっと嬉しくもありますが。
物語の展開、結末にも衝撃を受けましたが、それと同じくらい読んでいて楽しかったことは、「チームバチスタの栄光」の中で白鳥圭輔が話していた、彼の部下が始めて登場したり
「田口公平は登場しないのかな?」と思っていたらちゃ〜んと登場場面があったこと。
人物相関が別の作品ともつながっているところに親しみを覚えました。
もっとも、ドラマでは仲村トオルさん演じるかっこいい白鳥圭輔は原作の中では「小太りの男」だったり、
ドラマで伊藤淳史さんが演じている心優しい不定愁訴外来の医師田口公平は原作で「ぱっとしない中年男性」などという設定になっているのですが・・・。
それでも、「白鳥圭輔」「田口公平」という人物は私にはとても魅力的な存在です。
登場人物のキャラクター、物語の展開、どれをとってもおもしろい一冊です。