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テンペスト
テンペスト
時代は幕末。開国か否か、日本が真っ二つに割れているころ薩摩藩の支配下にあった琉球もまた転機を迎えていた。
そんな折、女として生まれながら幼い頃から人目を盗んで勉学に励み、失踪してしまった兄に代わって王宮への道を目指す少女真鶴(まづる)。女は王宮の役人になれないため、「孫 寧温(そんねいおん)」と名前を変え性別を偽って王宮の試験「科試(こうし)」を受験する。そして見事合格。
わずか13歳の少女は王宮の役人の中でも
最高の位「評定所筆者」となり政治や外交にその手腕を発揮していく。
共に琉球を支えていく友との友情、女であることを隠さなければならない辛い恋、哀しみ、憎しみ、そして希望などを織り交ぜながら
大海に揺らいでいる小船のような琉球の運命が描かれた作品。
仲間由紀恵さん主演で2011年にテレビドラマに、2012年には映画にもなりました。
私はBSで放送されているのを見ていました。美しい琉球、麗しい王宮、
仲間由紀恵さん演じる孫寧温の凛々しさ、真鶴さんの可憐さ・・・毎回楽しみにしていたのになんとあろうことか最終回を見逃したのです!!悔しすぎる〜!
映画も見逃し、私の中で完結を見ないままのテンペスト。
それで原作を読むことにしました。
そしてやっと物語が終着駅に着きました。全てがハッピーエンドではなかったけど、真鶴さんに本当の幸せが訪れてよかったと思う結末でした。
「テンペスト」というのはシェイクスピアの戯曲「テンペスト」に因んでいるそうで、「嵐」の意味だそう。
嵐の中の琉球にぴったりのタイトルです。
ドラマの主題歌になっていた安室奈美恵さんの「Tempest」も、美しい沖縄の自然を思い起こさせるメロディとヒロインの波乱万丈な人生を描いた歌詞が素敵で、大好きな曲です。