 許す力 |
随分前に古本屋さんで手に取った本。
「大人の流儀」というタイトルが目に留まり、「大人げないことが多いから読まなきゃ」と思ったのでした。
買ってから半年ほど経った先日、いざ読もうとページを開くとき目に入った「大人の流儀」のあとの「4」の文字。
あら・・・これシリーズものの4巻目だったのか・・・と気づきました。
読んでいくうちに、その内容から最新作であることに納得。
古本屋さんだからと言って、ふる〜い本ばかり置いているわけではないですもんね(笑)
話が逸れましたが、この本では「許す力」ということを軸に、著者とその家族や友人とのやりとりの中の心温まるエピソードや
仕事で日本各地や海外に赴かれたときの貴重なエピソードなどが紹介されています。
小さなことから、思い出しただけで腹が立ってくるくらいの大きなことまで、人生にはいろいろな「許せないこと」があるものですよね。
例えば、レジに並ぼうとしたら横からす〜っと入ってくる人が・・・なんていう小さなことからある人の心ないひとことに「ズキッ」と胸が痛んだ・・・なんていうショックなこと。もっともっと許せないことだって存在します。
それでも、命がある限りはそれとうまく折り合いをつけて生きていかなくてはいけません。
著者はこの本の中で、自身の子供のころのこともよく語っておられます。
謙遜だと思いますが、あまり優秀でななかったように書かれています。
私もふと、ものごころついたときから今までのことを振り返ってみると、家族や友人、見知らぬ人にもいろいろ迷惑をかけてきたなぁと思うことばかり。
家族だから許してもらってきたものの、友人や他人に「許せない」と思われてきたことも多々あるのではないかと思います。
悪気はなくても失礼なことを言ってしまったり、気が利かなかったり・・・。
お恥ずかしいかぎり・・・。
これからも「腹立つ〜」「許せない〜」っていうことに出会うと思うけれど、自分のことを棚にあげないようにしたいなと思います。
今までの罪滅ぼしのつもりで、できるだけ穏やかな気持ちで許せるように・・・。
ちょっと難しいお題だけれど「大人」になっていくヒントをこの本からいただいた気がしています。
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