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永遠の0(ゼロ)
 永遠の0(ゼロ) 司法試験に落ち、この先の自分の身の振り方に悩む佐伯健太郎。
彼の祖母・松乃の葬儀の日に、実は彼と祖父・賢一郎には血のつながりがなく、本当の祖父が別にいたことを知らされる。
彼の血縁上の祖父は「宮部久蔵」。
60年前の太平洋戦争で特攻隊に志願し、亡くなったのだった。
自分の本当の祖父のことを知るため、健太郎は姉と共に、かつて戦地に赴いた人たちの話を聞いて回った。
初めに耳にしたのは「宮部は海軍一の臆病者」という言葉だった。
だが、様々な人の話を聞くうちに、分かってくる祖父の本当の姿。ついに健太郎は、単なる臆病者ではない、愛に満ちた祖父の最後の姿を知ることになる。


12月21日に公開される同名映画の原作です。
子どもの頃から、原爆の日や終戦記念の日などには、戦争の悲惨さを勉強したり、いろいろな話を聞いたり、本を読んだりしてきましたが、戦争のことをまだまだ全然わかっていなかったと思いました。
「戦争はどちらの国にとっても辛く哀しいもの」と、頭ではわかっていたつもりでしたが、だんなさんや息子を戦地に送り出す女の人や「お国のため」と自ら特攻に志願した若者の、無念や苦しさを、この物語を読んで改めて痛いほど感じました。
そんな時代の渦に巻き込まれた、健太郎の祖母、祖父、血縁上の祖父の不思議な運命に涙しました。

戦時中とは比べ物にならないくらい、自由で豊かになった今だからこそ、それを当たり前と思わず、感謝しながら生きて行きたいですね。
この本は長女が読んで「これ感動した」と貸してくれたものですが、次は次女にも、次女の世代の人たちみんなにも読んでほしい本だと思いました。